GPS発信器の検索機能の応用
GPS発信器を使った調査手順でも触れましたが発信器の機能をフルに生かし多くの情報を手にする事が追跡調査の良い結果につながります。
スリープモード開始・解除のメールを送信する機能を備えた端末があります。本来省電力の目的で一定の時間端GPS発信器が動きを止めると省電力モードに入ります。また動き出すと解除されます。
このタイミングであえてメールを送信するこの機能は非常に有効なものです。GPS発信器を設置した車両が例えばレストラン、ラブホテル等で停止すれば一定の時間経過後にスリープモード開始の信号が送信され、また動き出せばスリープモード解除の信号が送信されます。狭い道幅、少ない交通量、夜間等目視出来る距離での尾行が困難な場合もあります。この状況でもし対象車両がラブホテルに入り停止したらスリープモード開始の信号が送信される事になります。停止している間にその現場に到達出来れば調査は次の段階へと進みます。
警戒心が高い調査対象者であえて出発の際に方向を変えるような場合、出発地点周辺のポイント数ヶ所をエリア登録する事で囲い混み、どの方向から出たかを把握する事も可能です。
この機能の応用は徘徊老人の行方不明防止にも役立ちます。徘徊老人がもし行方不明となったら直ちに現在位置を追跡し早期に保護する事が出来れば死亡事故も防止出来ます。
ひとつの例として、自宅を中心に歩いて付近、町内から出て行く事をイメージしたら道路は限られてきます。自宅、これらの道路のポイントをエリア設定します。GPS発信器を老人に常に持たせるようにします。ある日家族が知らない間に外出したとします。最初に自宅から出ましたとのメールが送信され次に例えば3丁目交差点を通り自宅から離れて行ったとします。このポイントがエリア設定されていれば「3丁目交差点にはいりました」・「3丁目交差点から出ました」といったメールが送信されます。同じようなポイントは可能な限り名前をつけてエリア設定しておけば同様にメールが送信されます。このタイミングで位置情報の追跡を行えば早期に保護出来る可能性が高くなります。
文章での説明は難しいかもしれませんがイメージしてみて下さい。
これらは応用の一例です。更に画期的な応用を見つけるのは貴方かもしれません。
リアルタイムGPSロガー機能を持つ端末であれば変則的な移動軌跡をとる調査対象者に対しても追跡し一定の行動パターンを把握する事が可能です。