GPSなら車・バイク・荷物の簡単追跡

過去の発信器と現在までの経過

GPSなら車・バイク・荷物の簡単追跡

過去の発信器と現在までの経過

昨今GPSは多くの人が知るように普及し、見守り携帯で子供達の位置情報を検索したり、アプリを使用しスマホの位置情報を検索するのも非常に身近な事となりました。

しかし探偵の調査の世界ではGPSが普及する以前から発信器が調査に使用されていました。当時の物は非常に原始的な物で発信器が一定の周波数の電波を出し続け受信機を頼りに位置を検索するものでした。

アマチュア無線の世界にフオックスハンティングというゲームのような物があります。これとよく似た方法というか屋外で盗聴発見調査をやるような物でした。

GPS発信器のように設置したら放置して位置情報を検索出来る物とは大違いです。無線同様に電波の受信距離にも限りがあり調査員が尾行監視をする際の補助的な物でした。

このタイプの発信器は放置して電波が受信出来なくなり場所の見当もつかなくなればもう発見する事は難しいでしょう。ある程度追い込ん状態で発覚の恐れがあり一時的に見失った時などには非常に役に立ちます。ただこの作業には慣れと積み重ねにより養われる感覚などが必要かと思います。受信機を頼りに距離に応じて感度を調整したりしながらターゲットの位置を割りだします。慣れて来ると設置した車両のドアの開け閉めの衝撃で変化する受信レベルで車両への乗り込みや出発を予測したものでした。

その後NTTバーソナル(現NTTドコモに吸収)より、PHSの基地局の電波で位置情報を検索するPドコのサービスが開始されました。今の見守り携帯の走りのような物で当時としては画期的なものでした。ただエリアが狭く山間部、地下駐車場などでは位置情報が取得出来なかったり山間部で県境などでは一時的に行方不明になり数時間後に他県で見つかる事もありました。更に良い物が求められる中多くの人が知るココセコムのサービスが開始されました。本当に一般的な身近なGPS発信器となり盗聴対策、女性、子供の安心安全の面で浸透しました。調査の現場ではどうでしょうか。

端末は基本的にレンタルでたしか不正な事に使用しないといった書類の記入もあったような記憶があります。バッテリーは一週間も持たず基本的に毎日充電。

もしあの端末の姿のまま設置した端末が調査対象者に発見された場合その後の流れ次第では所有者が判明し設置した背景も公になる事でしょう。調査でココセコムを使用していた方は恐らく独自に改造し稼働時間を延ばしその姿はココセコムの面影もない物になっていたと思います。

これでは、普通に修理に出す事も出来ず解約の時は端末を紛失した事にしたのではないでしょうか。その他にもPドコとよく似たどこイルカという製品のサービスも開始されましたが地図が見にくい等完璧なものではありませんでした。今では、過去の問題点に改良を加え、稼働時間も長く、設置に便利なマグネット付きのが調査対応タイプが数社から販売されています。このようにGPS発信機は一般向けで登場し手を加える事で調査に使用され現在のような発信機になったのです。